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【滋賀】「どれを所望であるか」「いざ出陣!」 安土地区に信長ラッピング自販機

ジャンル・エリア : まちおこし | 歴史 | 近畿  2020年10月16日

織田信長のラッピングが施された自販機の前で、甲冑姿でPRする加納さん=近江八幡市安土町の安土城郭資料館前で

織田信長のラッピングが施された自販機の前で、甲冑姿でPRする加納さん=近江八幡市安土町の安土城郭資料館前で

 戦国武将・織田信長が安土城を築いた近江八幡市安土地区に、信長のオリジナルラッピングが施された飲料自動販売機4台が設置された。音声で話し掛ける機能を搭載しており、観光客にも注目されそうだ。 (松瀬晴行)

 ダイドードリンコが社会貢献の一環で、地域のPRや犯罪抑止などに役立ててもらおうと、同様の自販機を各地で設置している。福知山城(京都府福知山市)で昨年6月に「明智光秀自販機」が設置されたのを、インターネットで知った近江八幡市の担当職員が、地域の活性化や観光PRにつなげる狙いで同社に働き掛け、設置が実現した。

 硬貨や紙幣の投入時には、ほら貝の音や「わが安土にてゆるりと過ごされよ」「お主はどれを所望であるか、選ぶがよい」など、商品の選択時には「いざ出陣」、商品が出てくる際には「このたびの活躍、誠に見事であった。大儀である」とのせりふが流れる。商品購入が2時間なければ、ほら貝の音が流れ、購入を促す仕組みにもなっている。

 JR安土駅近くの安土城郭資料館前で14日、お披露目のセレモニーがあり、小西理市長と同社西日本第一営業部の日高健一郎部長が除幕。市長は「大変うれしい。遊び心を忘れることなく、安土の発展に向けて頑張る」とあいさつした。

 自販機のせりふの声を担当した、近江八幡観光物産協会の加納学副会長(57)は、南蛮甲冑(かっちゅう)をまとって登場。「わしの声を聞けて、皆も満足であろう。民も喜んでおる」と信長になりきって上機嫌だった。

 自販機の設置は約3年間の予定。駅北口、文芸セミナリヨ、西の湖すてーしょんにも設置した。