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【滋賀】薬草で知る忍者の実像 甲賀市くすり学習館が10周年企画展

ジャンル・エリア : イベント | 展示 | 歴史 | 近畿  2020年10月21日

忍者が活用したとされる薬草や、解説パネルなどが展示された館内

忍者が活用したとされる薬草や、解説パネルなどが展示された館内

 甲賀忍者と薬の関わりをテーマにした企画展が、甲賀市甲賀町の市くすり学習館で開かれている。戦いや精神修養などさまざまな場面で役立てたという薬草と、その活用方法を紹介し、忍者の実像の一端にも触れられる。 (島将之)

 市が主催する開館10周年の企画展で、地域で豊富に採れる薬草の実物や写真、文献を基にした解説パネルなどを展示した。忍者が戦場で傷を負った時に使った殺菌作用があるドクダミや、止血剤にもなるヨモギの葉、風邪薬に使われるクズの根などを紹介している。

 忍者の非常食と携帯食も再現して展示した。代表的なのは、忍術秘伝書に記された「飢渇丸」。ニンジンやそば粉、甘草などの粉を3年間酒に浸して丸めたもので、腹持ちがよく栄養価に優れ、1日3個を摂取すれば心身ともに疲労しないと伝えられた。

 一方、危険な作用を持つ毒草も、情報収集の任務に活用されたようだ。麻薬の原料になる大麻で敵をうつろにさせたり、屋敷に忍び込む際、有毒成分がある植物の実を混ぜた餌を番犬に与えたりしたという。

 同館によると、市内の飯道山を拠点にした山伏が薬草の見分け方や調合に精通し、忍者も影響を受けたとみられる。長峰透館長は「甲賀の薬草の豊かさと、忍者がどのように知識を応用し、それが連綿と受け継がれ、地域の薬業振興につながったかを知ってほしい」と話す。

 展示は来年3月末まで。毎週月曜(祝日の場合は翌日)休み。

展示された忍者の非常食=いずれも甲賀市甲賀町で

展示された忍者の非常食=いずれも甲賀市甲賀町で

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