ジャンル・エリア : 展示 | 工芸品 | 歴史 | 石川 2020年10月26日
「工芸館」関連所蔵品も
金沢市立中村記念美術館(同市本多町)の新たな収蔵品を紹介する企画展「茶道具ニューフェイス 新しい茶碗(ちゃわん)が仲間入り」が、同館で開かれている。国立工芸館(東京国立近代美術館工芸館)が同市出羽町に移転し、25日に開館したのを記念し、関連の所蔵品も展示している。12月13日まで。(堀井聡子)
新たに加わった18点を含む茶道具など計52点を紹介。新しい作品の中には、加賀本多家の天目茶わんや、元は豊臣秀吉が所有していたとみられる前田家の茶わんの台など、加賀藩ゆかりの工芸品も並んでいる。
金沢出身で人間国宝の漆芸家、故松田権六(ごんろく)氏の工房が国立工芸館で再現されたことから、企画展では松田氏の蒔絵(まきえ)の盤や茶わんなど4点も展示している。学芸員の斎藤直子さんは「近代の作品が多い国立工芸館と併せて、古い時代の工芸品が多い中村記念美術館も見てもらい、茶の世界に触れてほしい」と話している。
会期中は無休。観覧料は一般310円、65歳以上210円、高校生以下無料。