ジャンル・エリア : グルメ | 特産 | 福井 2020年10月28日
勝山市の一本義久保本店で27日、日本酒の初搾りが行われた。奥越産の酒米「越(こし)の雫(しずく)」の新米を使用した琥珀(こはく)色の原酒を搾り出し、関係者は上出来だと手応えを感じていた。
午前1時から作業を開始。槽場と呼ばれる一室で、専用の機器にもろみを入れて酒かすと酒を分離し、原酒が容器に搾り出された。この後、大きなタンクに移して度数の調整などを行う。
試飲した醸造課長の大井信積さんは「みずみずしい味わいで上々の出来」と話していた。
本店入り口では蔵人が、スギで作る玉状の酒林を新しいものに掛け替え、新酒のシーズンが到来したことをアピールした。
初搾りの原酒は「ハツシボリ」と銘打って、この日のうちに県内の飲食店403軒に提供。“一日限り”の日本酒となる。新酒の「シボリタテ」は11月6日に店頭に並ぶ。1月までの期間限定販売で、1.8リットル入りが2098円、720ミリリットル入りが1049円(いずれも税別)。 (平林靖博)