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【富山】井波土産に 彫刻クッキー 彫刻師が彫った木型で作る

ジャンル・エリア : まちおこし | グルメ | 富山 | 文化 | 歴史  2020年11月11日

四君子と獅子頭のクッキーと木型(手前)

四君子と獅子頭のクッキーと木型(手前)

獅子頭はココア味、四君子は季節感

 日本遺産に認定された南砺市の井波彫刻をPRするため、地元彫刻師が彫った木型で作った「食べる彫刻クッキー」が開発された。 (松村裕子)

 欄間に使われる「四君子(しくんし)」と呼ばれる4種の植物、春の蘭(らん)、夏の竹、秋の菊、冬の梅と、井波らしい獅子頭。四君子は季節感を出すため、きなこや抹茶、ほうじ茶、柚(ゆず)と異なる味にした。獅子頭はココア味。

 木型は、生地からくりぬく抜き型と表面に押しつけて模様をつける型からなる。四君子と獅子頭を各彫刻師がデザインから考えた。

 井波彫刻を巡る物語が2018年に日本遺産に認定されたのを受け、井波地域の関係者が井波土産をつくろうと、彫刻のイメージが出る食べ物を検討。井波には洋菓子がなく、彫刻クッキーに行き着いた。

 木型は高価で各1個しかないため大量生産できず、4月から試験販売を始めたが、ほぼ予約制。どの種類も1箱4枚入りで税込み740円。四君子4箱セット桐(きり)箱入りは同3500円。5種類を飲食店nomi(本町)、四君子をギャラリー季の実(山見)で、木枠の展示とあわせて扱う。

 新型コロナウイルスで観光客は少なく現状は地元住民の手土産用だが、製造するnomiのマネジャー藤島美智瑠さん(40)は「井波のお土産として定着させたい」と話す。