ジャンル・エリア : イベント | 工芸品 | 愛知 2020年11月17日
欧州を中心に23カ国で展開する有松・鳴海絞の衣料品・インテリアブランド「suzusan(スズサン)」が、18日から名古屋三越栄店で期間限定ショップを開く。これまで、東京の百貨店を中心に販売してきたが、新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受ける伝統工芸を支援したいと、名古屋三越側の思いを受けて実現した。24日まで。 (蓮野亜耶)
スズサンは、ドイツ・デュッセルドルフ在住のクリエーティブディレクター村瀬弘行さんがデザインし、緑区内の工房で絞り染めをしている。ニットやストールなどを展開している。
これまで、緑区内に直営店を持っているため、名古屋市内の百貨店へ出店はしていなかった。今回、名古屋三越側が新型コロナの影響を受け、厳しい状況にある地元の工芸品を応援しようと、期間限定ショップの開設を提案した。
限定ショップでは、1点ごとに丁寧に染められたニットやジャケットなど性別を問わず、着ることができる衣料品を販売。絞り染めの技法を生かして作られたクッションやブランケットなども取り扱う。また、ネパールで手織りした肌触りのいいピンク色の絞り染めを施したウールのショールを先行発売する。
期間中の21、22日はドイツの工房とオンラインでつなぎ、村瀬さんが来店者に商品への思いや、制作の裏話などを説明するイベントもある。
スズサンの担当者は「改めて有松・鳴海絞を知ってもらう機会にしたい」と話した。