ジャンル・エリア : エンタメ | 城 | 歴史 | 福井 2020年12月08日
敦賀市は、織田信長が浅井・朝倉軍に挟み撃ちにされて退却することになった「金ケ崎の退き口」の舞台として知られる金ケ崎城跡(国指定史跡)や周辺の城跡の魅力を伝えようとガイドマップを作製した。周辺地図や当時の城の姿を思い起こさせる遺構の写真を掲載。ガイドマップを片手に城跡巡りを楽しめる。
金ケ崎城は700年以上前に山城として構築された。南北朝時代には足利尊氏から逃れる新田義貞らが籠城して戦い、1570年には信長の撤退戦が繰り広げられた。この戦いで軍勢の最後尾を務めた明智光秀は敵の追撃を防ぎ、武勲を上げた。光秀を主人公にした今年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」でも戦いの一場面が放送され、歴史ファンの来訪が予想されることからガイドマップを作った。
マップはA3二つ折り両面印刷で全4ページ。前半2ページは金ケ崎城跡の地形図や写真とともに、戦国時代の戦いでも使われた「城戸」と呼ばれる防御用の掘り込みや、南北朝の戦いで親王たちが宴を開いたとされる「月見御殿跡」などの場所を示している。後半2ページは市内の疋壇城跡(疋田)や市外の国吉城跡(美浜町)など8つの関連城跡を掲載した。
3万部作り、金崎宮や赤レンガ倉庫、人道の港敦賀ムゼウムなどに設置している。(問)市文化振興課=0770(22)8152
(高野正憲)