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【長野】「里山美術館」アート散歩いかが 辰野・川島の6店舗で力作ずらり

ジャンル・エリア : まちおこし | 展示 | 甲信越 | 芸術  2020年12月11日

梁からつり下げられた草木染の作品

梁からつり下げられた草木染の作品

 里山全体を美術館にした展覧会が、辰野町の川島地区で開かれている。川島を題材にした美術をきっかけに訪問客を増やし、地域の魅力を発信しようと、町地域おこし協力隊が企画した。地元を拠点に活動する芸術家2組が、地区に点在する飲食や衣料品の6店舗で、作品を展示している。 (清水大輔)

 川島地区は、同町北西部の横川渓谷に点在する集落で構成され、人口は約700人で高齢化が進む。6店舗は喫茶店「農民家ふぇ あずかぼ」やゲストハウス「アトリエ和音」で、合わせて約100点の作品を発表している。

 会場の一つとなった宿泊施設「かやぶきの館」の入り口ホールには、草木染ののれん25点が建物の梁(はり)からつり下げられる。同町の染め物作家、林節子さん(76)による教室「あかねの会」の生徒たちによる作品で、地区で採れた植物で染められており、林さんは「ぜひ足を運んで草木染の独特な優しい雰囲気に癒やされてほしい」と語る。

 同施設の廊下から奥に進むと、画家として活動する川島小6年の三村大悟君(12)による作品約40点が並ぶ。多くが雪や空など川島の自然にインスピレーションを受けた抽象画だ。施設から歩いて30分の古着屋「Oto&(おとと)」では、落ち着いた雰囲気の店内に、三村君の作品「sora」がひときわ目を引く。

 協力隊の北埜航太さん(26)は「アートを求めて川島を歩く中で、地域の魅力を新たに発見してほしい」と来場を呼び掛けている。展示期間は、草木染が14日、三村君の作品は来年1月31日まで。

作品「hotaru#191」と三村君=いずれも辰野町のかやぶきの館で

作品「hotaru#191」と三村君=いずれも辰野町のかやぶきの館で