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【三重】密避け憩う河川敷キャンプ 熊野・北山川が人気

ジャンル・エリア : 三重 | | | 自然  2020年12月21日

距離をとりながら、キャンプを楽しむ人たち=熊野市紀和町小船で

距離をとりながら、キャンプを楽しむ人たち=熊野市紀和町小船で

 新型コロナウイルスの感染が収まらない中、「密」にならず非日常を味わえるとしてキャンプが人気を集めている。週末の19、20両日、熊野市紀和町小船の北山川の河川敷では、自然の中でのどかな時間を過ごす人たちが多くみられた。 (森雅貴)

 和歌山、奈良両県とも近く、19日午後3時ごろには車で乗り入れができる約400メートルの芝生の区間には、和歌山、三重、和泉ナンバーなど約50台の車がずらり。近くにテントを張って、たき火をたいたり、料理に取りかかったりする家族連れが目立った。

 市などによると、河川敷は梅の名所で有名な「小船梅林」の近くにあり、梅が見ごろとなる3月ごろを除いて無料で開放されている。ブームもあって3年ほど前からキャンプをする人たちが徐々に増え、今年11月ごろには川の近くがほとんど埋まる状況となった。トイレや水道設備もあり、ネット上で「穴場」として広まっているようだ。

 会社の同僚4人と訪れた和歌山県新宮市の男性(47)は今年になって5回ほど、河川敷を訪れた。「せわしない日常から離れ、開放的な自然の中でゆったりと過ごせる。3密にもならずに安心です」。鶏肉と野菜を煮込みながら、それぞれが本を読んだり、ビールを飲んだりと、思い思いに時間を過ごしていた。

 気ままに「ソロキャンプ」を楽しむ人も。野外ストーブで暖を取りながら、くつろいでいた鈴鹿市の会社員男性(32)は「年末年始もどこかに出掛ける雰囲気でもないし、今度は誰かを誘って来ようかな」と話した。