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【福井】フクイサウルスの顔変わった? 勝山・恐竜博物館で子どもセミナー

ジャンル・エリア : 歴史 | 生き物 | 福井  2020年12月24日

化石発見のたびに変化するフクイサウルスの頭骨を子どもたちに説明する柴田主任研究員(左から2人目)=勝山市の県立恐竜博物館で

化石発見のたびに変化するフクイサウルスの頭骨を子どもたちに説明する柴田主任研究員(左から2人目)=勝山市の県立恐竜博物館で

 研究員から恐竜や古生物の不思議を学ぶ「子どもセミナー」が20日、勝山市の県立恐竜博物館で始まった。2021年1月11日までに3回の講座が開かれる。

 同博物館の研究員らが専門分野について子どもたちに分かりやすく説明する企画。フクイサウルスなどイグアノドン類の恐竜研究を専門にする柴田正輝主任研究員が「フクイサウルスの顔が変わった?!」をテーマに講義した。

 勝山市北谷町杉山の発掘現場で化石が見つかるたびに、フクイサウルスの頭骨の復元模型の形が変わってきたことを、これまでに作った3種類の模型を見せながら説明。1995(平成7)年に製作したものは、下あごと鼻先の一部しか見つかっておらず、残りは他のイグアノドン類の化石を参考に作られた。2000(平成12)年に製作したものは、化石の発見が進んだため頭骨が丸く、小さくなった。今年の模型では目の上の眼瞼骨(がんけんこつ)が付き、頭頂部の幅も分かった、と語った。「普通のイグアノドン類は下あごが真っすぐだが、フクイサウルスは丸っこい。図鑑なども注意しながら見て」と話した。

 その上で「後頭部が見つかっておらず、見つかれば長さが分かる。発掘を続けてたくさん化石を見つけることで、正しい形が分かってくる」と発掘調査の意義を語った。

 子どもセミナーは26日に「ティラノサウルスのからだのつくりをしろう」、2021年1月11日は「フクイティタンの手足を復元する」をテーマに開く。いずれも午後2時から40分間。対象は小学生で定員は先着20人。受講は無料だが、同館ホームページから受講の申し込みと入館予約、博物館の観覧料が必要。(山内道朗)