ジャンル・エリア : まちおこし | イベント | 岐阜 2020年12月25日
美濃市中心部のうだつの上がる町並み。かつて繁栄を極めた商家が並ぶ一角に、古民家レンタルスペース「丸佐商店」がある。週末に各地から雑貨やワークショップを集める。新型コロナウイルス感染拡大で人との触れ合いが減る今だからこその集い場を模索する。
猿渡英昭さん(47)が昨年10月に開業した。さまざまな地域の人が出店し、来た人に美濃の良さを知ってもらって地域活性化につなげるのが狙いだった。「美濃を好きになって、いずれは空き家の古民家に入ってくれれば」と期待する。
古民家の構造上、常に換気されており対策は万全。2、3カ月に1回開くマルシェは毎回多くの人が集う。6日にあった回には500人以上が集まった。猿渡さん以外にも、出店者が催しを開くこともある。
猿渡さんは「人が集まって、笑ったり楽しんだりすることで元気になれる」と語る。コロナ禍の影響で開店以来、美濃まつりやあかりアート展などが中止になり、町並みがにぎわうことはなかった。だが、苦境に負けず店を開き続けている。
猿渡さんは「いろんな人が集い、自分も皆さんも楽しくなる場になれば」と前を向く。 (秋田耕平)
金土日の午前9時半~午後5時、平日は不定営業。美濃市泉町1881。(問)090(9226)0509