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【三重】熊野・大馬神社、年内参拝呼び掛け

ジャンル・エリア : 三重 | 神社・仏閣  2020年12月25日

鈴緒を上げる神社関係者

鈴緒を上げる神社関係者

 新型コロナウイルス感染拡大の収束が見えない中で迎える年末年始。初詣の「密」を避けようと、参拝者の分散を狙い、年内に参拝を前倒しする「幸先詣(さいさきもうで)」という試みが広がっている。熊野市井戸町の大馬神社でも、今年に限り今月25日から幸先詣の受け入れ態勢を整える。対応に追われる神社の様子を取材した。

 「今年は、感染に対して不安な気持ちでいる人も多いでしょう。分散して来てもらえるよう、25日から幸先詣をできるようにする」。23日午前、同神社里宮で幸先詣のための準備をしていた氏子総代会長の三角田(みすまだ)慎二さん(80)は話した。

 神社の入り口に門松を飾り、手などを洗い清める手水舎(てみずしゃ)ではひしゃくを撤去。新たに竹で覆った管から水が出てくるようにし、そこで手を洗ってもらえるようにした。

 お守りや熊手などは見本を並べ、ほしいものを伝えてもらう方式に。社殿前では、鈴を鳴らすための鈴緒(すずのお)を近くの柱に結び付けてつかめないようにするなど、参拝者が触れる可能性のあるものについて重点的に感染対策を取る。

 三角田さんは「参拝による新型コロナへの感染は防がないといけない。初詣はこれまで三が日に行くものと捉えられてきたが、早めの参拝も検討してもらえたら」と呼び掛ける。

手水舎の使用を中止し、新たに設けた「竹の水道」で手を清める三角田さん=いずれも熊野市井戸町の大馬神社里宮で

手水舎の使用を中止し、新たに設けた「竹の水道」で手を清める三角田さん=いずれも熊野市井戸町の大馬神社里宮で

「幸先詣」 実践したい

 「幸先よく新年を迎えられますように」との願いが込められているという「幸先詣」。多くの神社で取り入れられるようです。今のうちなら混雑もしなさそうですし、私も年内に今年の感謝をささげ、新年が良い年になるよう願掛けを済ませようと思います。

 東紀州では比較的、新型コロナウイルスの感染が広がりを見せていません。ただ、年末年始は親戚で集まるなど、感染しやすい状況が増えるかもしれません。さまざまな場面で注意を払っていきたいと思います。(森雅貴)