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【愛知】淡墨と余白の美、作品から感じて 県美術館で有根会書展

ジャンル・エリア : 展示 | 愛知 | 芸術  2021年01月14日

流麗な淡墨の書作品が並ぶ展示=名古屋・栄の県美術館ギャラリーで

流麗な淡墨の書作品が並ぶ展示=名古屋・栄の県美術館ギャラリーで

 愛知を拠点とする書道団体「書道研究有根(ありね)会」の第51回書展(中日新聞社後援)が13日、名古屋・栄の県美術館ギャラリーで始まった。役員、会員の作品63点と第37回公募展の出品作74点を展示した。17日まで。

 故松下芝堂さんが創設した同会は、淡墨による流麗な行草体の作品が主体。副会長の古川昇史さんの作品「竹裏見螢飛」は、艶やかなタッチの淡墨の文字とともに、余白に墨点を落とし、ホタルが竹林を飛ぶ情感を見事に表現した。

 公募展で最高の知事賞に選ばれた豊田市の板倉芝恵さんは、松下さんが残した手本書をもとに、柔らかなタッチの楷書作品に仕上げた。会長の松下英風さん(63)は「草書の作品は無理に読もうとせず、絵画のように見てもらえばいい。淡墨と余白が織りなす美しさを感じてほしい」と話した。

 他に、小学生から高校生まで1170点の応募があった第8回書初め公募展の入賞作品も展示した。