ジャンル・エリア : 岐阜 | 野菜 2021年01月15日
創業当時から掲げてきた「食育」が始動する。海津市のトマト農家3人が運営する直売所「スマイルふぁーむ」(同市海津町萱野)のビニールハウスでミニトマトがたわわに実り、30日に初の収穫体験を催す。
「おいしいトマトで食卓に笑顔と学びを」との理念を抱いて開業2年目。田家一衡(かずひろ)さん(35)は「トマトが実っているところを見たことがある人は少ないですよね。ハウスには赤いトマトばかりでなく、熟す前の緑色のトマトもある。農家の実際の収穫も手作業なんですよ」と話す。
スマイルふぁーむは2019年11月にオープン。JAにしみの海津トマト部会の仲間の田家さん、近藤康弘さん、福島紳太郎さんが生産販売会社をつくり、運営している。営業は週2日、水曜と土曜の午前10時~午後2時に限定。旬のトマトを並べ、午前中に売り切れてしまう品種もある。
1年目は確かな品質で地元ファンを獲得した。次の狙いは子どもや家族連れらへのアピールだ。海津は県内随一のトマト産地。「家族や参加者同士で、トマトに関する会話を増やしてもらえれば」(田家さん)。
収穫体験は30分間で、その場で食べ放題。ハウスは5アールの広さだが、新型コロナウイルス対策で収穫体験の参加者は20人に限定する。 (藤野治英)
ミニトマト収穫体験 30日午前11時半から。中学生以上2000円、小学生1500円、未就学児500円。地元のイタリア料理店「フォンテンブロー」がスマイルふぁーむのトマトを使って作った特製サンドイッチのランチが付く。ランチなしのプランもある。お土産のトマト付き。店頭や電話などで受け付けている。(問)スマイルふぁーむ=080(9736)0831