ジャンル・エリア : グルメ | 富山 | 特産 2021年01月20日
氷見市出身のオーナーシェフ藤井幸治さんが20日、石川県七尾市中心部の相生町(あいおいちょう)の店舗跡地で洋菓子店「パティスリーアメリ」を開業する。藤井さんのこだわりで、氷見や七尾の食材を使う焼き菓子や生菓子、ショコラを提供。食材の発信と地域のにぎわいづくりにも一役買いたい考えだ。(室木泰彦)
灘浦みかん、ハトムギ「魅力伝えていきたい」
藤井さんは、金沢市の洋菓子店でシェフなどを務め、2008年からパティシエ辻口博啓(ひろのぶ)さんが手掛けた七尾市・和倉温泉の店「ル・ミュゼ・ドゥ・アッシュ和倉店」でシェフパティシエなどとして経験を積んだ。あめ細工などの制作にも励み、県洋菓子技術コンテストや内海杯技術コンクールで優勝。16年に国際製菓コンクール「ル・モンディアル・デ・ザール・シュクレ」で総合3位の銅賞に輝いた。
出身地の氷見や長年働いた七尾など能登の食材を豊富に使う幅広い商品を提供したいと新店にチャレンジ。女性をモチーフにした作品が多かったこともあり、女性名をイメージする店名に。入り口脇にガラス窓を設けシェフらが作る様子を見られるようにした。
店には能登特産の塩や大納言小豆、栗、桑の実、ピーナツ、山イチゴなど、氷見産の灘浦みかんやハトムギなどを使った焼き菓子、近所の老舗小山屋醬油(しょうゆ)店の風味を生かしたクッキー、ショコラティエ(チョコレート菓子職人)越栄(こしえ)亮弥さんのショコラなどがずらり。藤井さんは「能登は山も海もあり自然のバランスが取れて歴史文化もある場所。ここにいるからこそできる菓子で食材の魅力を発信していきたい」と話している。定休日は未定。