ジャンル・エリア : イルミネーション | 甲信越 | 自然 2021年01月25日
御嶽山の麓、木曽町三岳の西野川沿いに、巨大なつららが無数に連なる「白川氷柱群」が現れている。崖からしみ出した伏流水が凍った冬の風物詩で、多い日には100人ほどの観光客が訪れている。
高さ50メートル、幅250メートルの絶壁を氷柱が覆う姿は、まるで「氷のカーテン」。冷え込みが厳しい今冬は、例年より2週間ほど早い昨年12月の下旬から少しずつ大きくなり始めた。
気温が上がった24日は崖の表面が露出している部分があったが、氷点下10度ほどになる寒い日には大小さまざまなつららが全体に広がる様子が見られることがある。
見頃は2月中旬ごろまで。木曽おんたけ観光局によるライトアップが午後5時半から同9時半まであり、満天の星と光に照らされたつららは必見だ。
近くの温泉旅館「けやきの湯」の庭先から河原へ下りると、対岸から眺められる。けやきの湯を営む小坂広寿さん(82)は「自然界が生み出した見事な氷柱群。ぜひ一度は見てほしい」と呼び掛けている。 (戸田稔理)