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【岐阜】大判カメラで撮影、和紙に印刷 迫力の写真を美濃和紙の里会館で展示

ジャンル・エリア : 展示 | 岐阜 | 芸術  2021年02月02日

紙すき職人沢村さんを撮影した作品を解説する村田さん

紙すき職人沢村さんを撮影した作品を解説する村田さん

 美濃市蕨生の美濃和紙の里会館で「大判カメラと手漉(す)き和紙との出会い」が開かれ、レトロな大判カメラで撮影した写真を手すき和紙に印刷した作品を展示している。和紙が写真の趣を引き立てている。展示は3月15日まで。 (秋田耕平)

 撮影したのは、名古屋市緑区のアマチュア写真家村田彰さん(72)。20歳の頃に大判カメラと出合った村田さんは、独学で技術を磨き、山岳写真などを撮影していた。

 就職で写真からはいったん手を引いたが、定年を機に再開。京都市在住の米国人写真家エバレット・ケネディ・ブラウンさん(61)が和紙に写真を印刷していたことに刺激を受け、制作を始めた。村田さんは魅力を「写真紙とは異なるやわらかな雰囲気が表現できる」と語る。

 村田さんが使う大判カメラは蛇腹式。ピントやズームは最大で50センチほど伸びる蛇腹を操作して合わせる。フィルムは一般的に普及していた35ミリ版より大きく、一枚板の形状。

 写真を和紙に印刷するためには、まず現像したフィルムをデジタルデータにするためスキャン。大型のインクジェットプリンターで和紙に印刷する。

村田さんが撮影に使う蛇腹式の大判カメラ=いずれも美濃市蕨生の美濃和紙の里会館で

村田さんが撮影に使う蛇腹式の大判カメラ=いずれも美濃市蕨生の美濃和紙の里会館で

 会場には美濃や、村田さんの自宅近くの名古屋・有松の風景など70点が並ぶ。緻密な描写の風景写真が1メートル以上ある和紙に印刷され、迫力を感じる。

 紙すき職人の沢村正さん(91)の作業風景を捉えた作品は、簀桁(すけた)を振る様子をあえてブレさせることで躍動感を演出している。国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産に登録されている本美濃紙、細川紙(埼玉県)、石州半紙(島根県)の3枚に印刷した作品も展示する。

 一角には実際に使う「8×10(エイトバイテン)」の大判カメラも展示。フィルムの大きさや特徴的な撮影技法を体感できる。

 村田さんは「アナログとデジタルと和紙の融合。一味違った作品を楽しんで」と呼び掛ける。大人500円、小中学生250円。火曜休館。(問)同館=0575(34)8111

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