ジャンル・エリア : 富山 | 展示 | 水族館 | 生き物 2021年02月10日
魚津水族館(魚津市)は9日、全長約3センチと世界最小級のイカ「ヒメイカ」14匹の展示を始めた。同館によると、数10年前に他の種と一緒に展示をしたことはあるが、単一種での展示は今回が初めて。
館職員が昨年12月から今年1月にかけて、魚津市沿岸で数回実施した潜水調査で捕獲した。
ヒメイカは胴体部分の背中側に粘着細胞群があり、粘着物質を分泌してアマモなどの海草にくっつくのが特徴。展示では、アマモにくっつく姿や胴体部上部のひれを素早く動かして泳ぐ姿などが観察できる。
また、2016年6月に南砺市の業者が食用に輸入した大陸産カラドジョウに交じって富山に入り、水族館が引き取ったタウナギの展示も始めた。外来種なのでバックヤードで4年半ほど飼育していたが、表舞台に出した。魚なのに鼻先を水上に出して呼吸しないとおぼれてしまうという。(松本芳孝)