ジャンル・エリア : グルメ | 特産 | 石川 2021年02月18日
白山市美川北町の「みかわ鉄板焼酒場あんやと」店主の高本貴文さん(42)が、猛毒があるトラフグの卵巣をぬか漬けにした珍味「ふぐの子」を使ったご当地グルメの新メニュー「塩焼きそば」(税込み935円)を店で提供している。コロナ禍の影響で客は激減したが、「お客さんがおいしいと言ってくれるのが励み」とのれんを掲げる。
ふぐの子のプチプチとした食感やチーズにも似た濃厚なうま味が楽しめる。中太麺をキャベツやタマネギなどの野菜と炒め、しょうゆベースのタレに絡めた。青々とした大葉が、爽やかな風味や彩りを添える。
ふぐの子を使ったオリジナルメニューを作ろうと、昨年11月に考案。ふぐの子をたっぷりと使い、「採算は度外視」と笑う。
店は元居酒屋。新型コロナ禍で飲み会が自粛される中、家族でも楽しめる店を目指し今年1月、鉄板付きテーブル6台を導入した。上シロや豚バラ肉、鶏肉などを野菜と一緒に四角い鍋で調理したオリジナルメニュー「ちりとり焼き」(同858円)も売りだ。
高本さんは「お酒や食事を楽しみに、一人でも気軽に足を運んでもらえれば」と話す。午後5時半~10時半。月曜定休。
(吉田拓海)