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【愛知】華やか「お亀の方」ゆかりの品々 岡崎で企画展

ジャンル・エリア : 展示 | 愛知 | 文化 | 歴史 | 芸術  2021年03月22日

華やかなふすま絵の断片などが並ぶ企画展会場=岡崎市康生町の三河武士のやかた家康館で

華やかなふすま絵の断片などが並ぶ企画展会場=岡崎市康生町の三河武士のやかた家康館で

 徳川家康の側室で尾張徳川家初代・義直の生母「お亀の方」の菩提寺(ぼだいじ)「相応(そうおう)寺」(名古屋市千種区)ゆかりの品々が並ぶ企画展「相応寺の華~大名調度の美~」が、岡崎市康生町の三河武士のやかた家康館で開かれている。5月9日まで。

 寺は、1642(寛永19)年に亡くなった母を弔おうと義直が翌年建立。尾張徳川家ゆかりの品々を受け継いできた。企画展では寺の旧蔵品で、現在は館が所有する繊細な蒔絵(まきえ)を施した食膳具や葵(あおい)の御紋が入ったおわんなど、華やかな調度品約30点を展示した。

 お亀の方が食事に使ったとされる蒔絵膳は木製の漆塗りで、盤面に花菱亀甲紋が入った銀板が張ってあり、珍しい。江戸時代初期のふすま絵の断片には、松の枝やツバキ、サクラなどが華やかに描かれている。

 館の担当者は「往時の大名家の生活をほうふつとさせる華やかな調度品をじっくり見てほしい」と来場を呼び掛けていた。

 入館料は中学生以上360円、5歳以上200円。前期と後期で展示を入れ替える。(問)同館=0564(24)2204 (角野峻也)