ジャンル・エリア : オブジェ | テーマパーク | 展示 | 自然 | 花 | 芸術 | 静岡 2021年04月07日
人形彫刻作家瀬川明子さん(66)=浜松市西区=のアート展「To the Universe:宙へ」が、同市西区のはままつフラワーパークで開かれている。大温室クリスタルパレス内の植物と人形アートが織りなす世界観が来場者を楽しませている。5月23日まで。
当初は、昨年の同パーク開園50周年記念に合わせて計画していたが、新型コロナウイルスの影響で延期となっていた。
自然と共生をテーマにしたメイン展示には、等身大の子どもたちの像が6体並ぶ。大地を踏みしめ、空を見上げる群像作品には、未来ある子どもたちへのエールを込めたという。後半に制作した像には眼球のパーツがついていない。瀬川さんは「目がついていないのに強烈なメッセージがある埴輪(はにわ)からヒントをもらった。人形の内を空洞にして、宇宙からのエネルギーをもらうため」と意図を話す。
延期となった昨年以降に制作が進んだ「Corona Away!」と題した作品も目を引く。アマビエと、沼津市に伝わる疫病退散を祈願する妖怪「神池姫(かみいけひめ)」をかたどった人形も展示している。 (山本晃暉)