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【三重】スーパーカブの歴史がここに 鈴鹿市役所で特別展

ジャンル・エリア : 三重 | 乗り物 | 展示  2021年04月15日

スーパーカブをテーマにした特別展。シリーズの原点ともいえる自転車用の補助エンジン(手前)も並ぶ=鈴鹿市役所で

スーパーカブをテーマにした特別展。シリーズの原点ともいえる自転車用の補助エンジン(手前)も並ぶ=鈴鹿市役所で

 ホンダが誇るベストセラーオートバイ「スーパーカブ」をテーマにした特別展が鈴鹿市役所で開かれている。NPO法人「鈴鹿モータースポーツ友の会」が、市内のコレクターから借り受けた初代モデルなど、貴重な資料約30点を並べた。5月下旬まで。(片山健生)

 スーパーカブは1958年の発売以来、丈夫で低燃費な庶民の足として国内外で親しまれ、シリーズ商品の世界生産累計台数は2017年に1億台を突破している。特別展は、その生産拠点として建設されたホンダ鈴鹿製作所が昨年、60周年を迎えたことにちなんだ。

 市役所1階の市民ロビーには、スーパーカブ創成期の車両や歴代モデルのスピードメーター、ハンドル、ヘッドライトなど約30点が並ぶ。乗車中の写真1点を除いて、いずれも市内で自動車販売業を営む粟飯原敏(あいはらさとし)さん(58)が提供した。

 展示車両は、初代モデル「スーパーカブC100」(1958年)のほか、オフロード仕様で現役モデルもある「ハンターカブCT90」(67年)も。自転車に装着する補助エンジンでスーパーカブの原点といえる「ホンダ・カブF型」は、赤いエンジンが武骨な自転車の後輪と連動する形で取り付けられ、白い燃料タンクとの組み合わせが目を引く。

 ホンダが50年代末の米国進出時に使ったキャッチコピー「素晴らしき人、ホンダに乗る」がプリントされたバッグもある。

 友の会事務局は「1億台以上造られたスーパーカブの歴史を展示で振り返り、愛車との個々の思い出に浸ってもらえたらいい」と話している。

 期間中、車両など一部の展示品を入れ替える。また、スーパーカブに関する思い出の写真を展示する予定で現在、募集している。(問)鈴鹿モータースポーツ友の会=080(4537)2005