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【愛知】愛して、モッコウバラ 半田で見ごろ、モチーフの菓子も

ジャンル・エリア : イベント | 愛知 |   2021年04月19日

見ごろを迎えているモッコウバラと小栗さん=半田市中村町の小栗家住宅で

見ごろを迎えているモッコウバラと小栗さん=半田市中村町の小栗家住宅で

 半田市の天然記念物にも指定されている「萬三の白モッコウバラ」が、同市中村町の国登録有形文化財「小栗家住宅」で見ごろを迎えている。今年は毎年恒例の「萬三の白モッコウバラ祭」を来月2日まで、2年ぶりに開催中。白い花が風に揺れ、春の訪れを告げている。(高田みのり)

 1階部分の屋根よりも高いモッコウバラは、最低でも樹齢150年。国内最古・最大級と言われ、成長したつるがうねってハート形を成していることでも知られる。

 今年は例年より早く、すでに五分咲き。白い花びらがくしゅくしゅと開き、そばにスズランのような丸いつぼみも控える。小栗家十四代当主の小栗宏次さん(60)は「モッコウバラは支柱があって初めてきれいな花を咲かせる。花を見た方も、このコロナ禍を、支え合いながら過ごしてもらえたら」と語る。

 
地元和菓子店が祭に合わせて制作した菓子の一例=半田市内で

地元和菓子店が祭に合わせて制作した菓子の一例=半田市内で

 モッコウバラのハート形のつるに着想を得て、同住宅のある「蔵のまちエリア」など市内の観光スポットでは「隠れハート」を探すイベントも実施。さらに近隣の菓子店などでは、モッコウバラがモチーフのオリジナル商品も販売する。

 今年のモッコウバラ祭は密を避けるため、土日祝日の見学には、祭の公式ホームページから事前予約が必要。