ジャンル・エリア ： 展示 | 歴史 | 生き物 | 福井　 2021年04月28日

化石の発掘体験に挑戦する児童たち＝勝山市の野外恐竜博物館で

　県立恐竜博物館の「野外恐竜博物館」（勝山市北谷町杉山）が２２日、今シーズンのツアーの営業をスタートした。掘り始め式には市内の成器南小学校５年生５４人が訪れ、発掘を体験した。

　児童代表６人と竹内利寿館長が石をたたくスタートセレモニーの後、児童たちは２班に分かれて発掘を体験したり発掘現場の見学、展示室の解説を体験したりした。

　発掘体験では本年度から顕微鏡２台を導入。その場で詳しく観察することも可能になった。発掘体験に使うのは１億２０００万年前の地層の石。ゴーグルを着けた児童たちがハンマーを握りカチンカチンと石を割ると、貝や木の化石などが次々現れた。ワニの歯とみられる化石を見つけた女の子（１０）は「貝の化石を見つけて、その石を割ろうとしたら色の違うものがあった。見つけられてすごい」とうれしそうだった。

　今シーズンのツアーは、平日が１日２回、土日・祝日は同４回、夏休みなどは同６回実施する。予約制。

　（平林靖博）