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【愛知】腸詰めに苦労も薫る幸せ ソーセージ作り 愛知県安城市(デンパーク)

ジャンル・エリア : グルメ | テーマパーク | 愛知 |   2021年05月06日

アジサイが咲き誇る中、観賞して歩く来園者ら

アジサイが咲き誇る中、観賞して歩く来園者ら

 前回の記事で岐阜県養老町を訪ね、町の名物の一つ、ウインナーなどの肉加工品を買って帰ったところ、かなり美味だった。さらに調べると、作る体験ができる施設も全国にあると分かった。

 そこで、体験教室や花で知られる愛知県安城市の観光施設デンパークを訪ねた。まずは花の大温室「フローラルプレイス」へ。サニーデイズなどのアジサイが咲き誇り、白、青、ピンクが目に鮮やかだ。写真を撮る家族連れやカップルの姿も。私は、温室の奥にある「しあわせの泉」で、正しい方法かどうかは分からないが、専用の硬貨を投げ入れて幸せを祈り、ついでに「ソーセージ作りが成功しますように」と願っておいた。

 いよいよ、目当てのソーセージ作り体験だ。デンパークに入社したばかりの職員、牧野考起さん(24)とコンビを組み、他の2組の子ども連れとともに、スタッフの指導を受けて作業をスタートした。

 まずは薄い手袋をはめ、豚のひき肉2キロにスパイスを加え、400ミリリットルの氷水を少しずつ入れてこねる。かなり冷たいが、ソーセージがボソボソにならないためには必要だと聞き、頑張って続けた。

 混ざったら、肉を筒に入れて、腸詰め機にセット。ここからが本番だ。最初は牧野さんが挑戦。右手で腸詰め機のレバーを回すと、筒の下部に取り付けられたノズルから肉が押し出され、あらかじめノズルの先に付けておいた羊腸の中に入っていく。

丁寧な手つきで、ソーセージ作りをする牧野考起さん=いずれも愛知県安城市のデンパークで

丁寧な手つきで、ソーセージ作りをする牧野考起さん=いずれも愛知県安城市のデンパークで

 牧野さんは縮んでいた羊腸を左手で少しずつ伸ばし、肉入りの羊腸をどんどん長くしていく。1メートルに達したら、羊腸の根元をはさみでカット。あとは1メートルのソーセージを真ん中辺りでねじり、2本の50センチがつながった形に。このひねる作業を繰り返し、8連ソーセージにしたら完了だ。牧野さんは羊腸が破れないように気を付けて2つ目、3つ目と進めて「慣れると結構簡単です」と笑顔を見せた。

 さあ私の番だ。いやいや、全く簡単ではない。肉を押し出す力が弱く、羊腸に十分な肉が入らない。かなり細くなってしまった。スタッフの指示を仰ぎ、先端の方の肉を根元側に戻すことで太くし、軌道修正。何とか1メートルになったので、8連の形に。少し慣れた気がしたが、2つ目ですぐに羊腸を破いてしまった。

 泉で願った効果もなく、3つ目以降も四苦八苦。普通は1時間だという腸詰めに2時間かかり、自分が不器用なことをあらためて自覚させられた。それでも、ゆでて試食したソーセージは、自分で作ったせいか、ジューシーでおいしかった。幸せを願う祈りは通じたようだ。 (金森篤史)

 ▼ガイド デンパークは、知立バイパス・和泉ICから車で5分。JR安城駅からあんくるバスを乗り継ぎ45分程度。入園料700円(小中学生300円)。原則火曜休園。ソーセージ作りは毎月第1、3日曜(変更の場合あり)。体験料2900円(中学生以上。大人は小学生を1人まで同伴可)。要予約。(電)0566(92)7112

(中日新聞夕刊 2021年5月6日掲載)

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