ジャンル・エリア : 石川 | 自然 | 花 2021年05月13日
中能登町二宮の守田スエ子さん(90)方で、横約20メートル、縦5メートルほどの藤棚に純白の房をつけた白フジが今年も見ごろを迎えている。15日ごろに満開になり、20日ごろまで楽しめそうという。
白フジは、4年前に亡くなった花好きの夫勝雄さんと2000年に庭に植え、手入れを続けてきた。現在は金沢市に住む息子の鶴雄さん(64)が毎週訪れ、伸びた枝を巻き付けたり、支柱を立てたりして世話をしているという。
守田さん方には11日も大勢の地元住民が訪ね、「きれいね」「良い香り」と観賞。車庫の2階から鈴なりに付いた何万もの白い花を眺めることもでき、守田さんは「上から見ると雲みたい」と笑顔を見せた。
例年は藤棚をぼんぼりでライトアップしたり、鶴雄さんが趣味で作った切り絵などを飾る隣の家屋も一般に開放したりして見物客をもてなす。だが昨年から新型コロナウイルスの感染拡大を受けて取りやめた。守田さんは「コロナが収まったらまたやりたい。今は来て見るだけでも楽しんでもらえたら」と話した。(大野沙羅)