ジャンル・エリア : 展示 | 工芸品 | 石川 2021年05月14日
京都の伝統工芸品になっている「京鹿(か)の子絞り」の着物やスカーフなどを集めた作品展「華麗なる絞りの世界」が16日まで、白山市番匠町のギャラリーノアで開かれている。6人の職人が技の粋を結集した全長約8メートルの「ロング着物」も展示している。
京鹿の子絞りの職人でつくる京都絞栄(こうえい)会(京都市)が主催。伝統の技が光る着物から、普段使いに適した日傘やバッグ、Tシャツなど、約300点を並べている。
ロング着物は、ゆらぐ水面に映る月や桜を鮮やかな朱色と濃紺に染め分けている。安土桃山時代に流行した「辻(つじ)が花」の技法を用いて、図案化された花を描いている。金糸を織り込んだ生地も輝き、豪華な仕上がりとなっている。
絞栄会の竹内雅雄さん(60)は「手のぬくもりが感じられる染め物を見に来て」と来場を呼び掛けていた。
作品は販売もしている。午前10時~午後5時。最終日は午後3時まで。(問)ギャラリーノア076(276)4486
(吉田拓海)