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【静岡】中区の遠江分器稲荷神社 忠勝のやりモチーフ、記念グッズ販売

ジャンル・エリア : 歴史 | 神社・仏閣 | 静岡  2021年05月27日

本多忠勝にちなんでデザインした手拭いを手にする高木国年さん=浜松市中区田町の遠江分器稲荷神社で

本多忠勝にちなんでデザインした手拭いを手にする高木国年さん=浜松市中区田町の遠江分器稲荷神社で

 徳川家康が修造した遠江分器(ぶんき)稲荷神社(浜松市中区田町)が、家康ゆかりの地を歩いて巡る「家康の散歩道」のルートに加わったことを受け、氏子たちが参拝者らへの記念品として手拭いを作った。神社の西側に屋敷を構えた武将の本多忠勝にちなんだデザイン。「一本やりのような気持ちで、道を切り開いて」との開運の願いを込めた。 (坂本圭佑)

 神社は、家康が三河から浜松に入った1568(永禄11)年に創建され、1604(慶長9)年に家康が修造した。浜松城築城から450年の節目だった昨年、市は散歩道のルートに神社を追加。氏子総代会長の高木国年さん(81)によると、それ以来足を運ぶ人の数が増え「訪れてくれた人の記念グッズを作りたい」と、市内のデザイナーに制作を依頼していた。

 手拭いは縦36センチ、横90センチで、地元特産の浜松注染そめで染めた。やりの名手だった忠勝にちなんだデザインとし、背の紋は忠勝が愛用した「蜻蛉切(とんぼきり)」というやりから「とんぼ」、神社名にもある「器」、2体の狛狐(こまぎつね)から豊かさを連想した「稲穂」を一つに表現した。

 2023年のNHK大河ドラマが「どうする家康」に決定しており、家康ゆかりの地の人気はさらに高まると予想される。高木さんは「多くの人に参拝してもらい、家康や忠勝の魅力に触れてほしい」と話した。

 手拭いは当面、毎月12日に同神社で開く「月次祭」で、正午~午後5時に1枚1000円で販売する。(問)高木さん=090(8736)2011