志賀町富来地頭町の聖イエス会聖霊教会で、平和の象徴として知られる「アンネのバラ」が見ごろを迎えている。濃いオレンジや赤、ピンクと徐々に色が変化する品種で、1カ月ほど楽しめるという。
バラは、第二次世界大戦でナチス・ドイツの迫害を受けたアンネ・フランクの形見として開発された。1972年にアンネの父が聖イエス会(本部・京都市)に10株を贈り、その後、全国で栽培が広がった。色が変わる点がアンネのように思春期の少女の心を表しているという。
教会では、花壇と挿し木をした鉢植えで20株余りを育てている。磯部真也牧師(40)が数えたところ、つぼみは計700個近くあった。四季ごとに花を咲かせる品種だが「春から夏の時期が一番良い」という。
磯部牧師は「平和への願いが込められているのでたくさん咲いてほしい。訪れた方に見てもらえたら」と話した。 (大野沙羅)