ジャンル・エリア : 山 | 甲信越 | 自然 2021年06月08日
長野、岐阜県境の御嶽山(3、067メートル)の夏山シーズンに向け、長野県木曽町側にある山小屋や御嶽神社の関係者らが7日、町内の御岳ロープウェイ近くのヘリポートから物資をヘリで荷上げした。
町や王滝村、関係者でつくる「御嶽山ヘリ荷上げ組合」が実施。シーズン中に使用する食料品や燃料、小屋の修理用の資材などをつるし、山小屋5軒と山頂・剣ケ峰にある御嶽神社奥社に運ぶ。8日まで2日間で約50往復し、計24トンを上げるという。
今季、山小屋の営業開始が最も早いのは剣ケ峰近くの「二ノ池山荘」の26日で、7合目の「行場山荘」は7月17日で最も遅い。御嶽神社奥社は7月10日に開山し、9月3日まで神職が祈祷(きとう)所に常駐する。
組合長で行場山荘を営む田ノ上徳延さん(74)は、新型コロナウイルスの感染防止対策として宿泊者の定員を3分の1に抑えるといい「今年も我慢のシーズン。収束を願うばかり」と話した。
御岳ロープウェイは6月26日に営業を始め、黒沢口登山道を管理する町は7月1日に山頂付近の立ち入り規制を解除する。 (戸田稔理)