ジャンル・エリア : イベント | 三重 | 水族館 | 生き物 2021年06月09日
鳥羽水族館(鳥羽市)は今月から、カエルとイモリが、翌日の天気を予報するイベントを催している。双方とも湿度に敏感で、天候の先行きを見通し行動する点を利用した。8月31日まで。(北浜修)
2つの水槽内のニホンアマガエル10匹と、アカハライモリ10匹の様子を観察する。
飼育担当の青倉七雲(ななも)さん(26)によると、雨だと湿度が上がることから動き、晴れだと湿度は下がるため動かないという。
水槽の中で、カエルがじっとしていると「晴れ」、活発に動いていれば「雨」。イモリは水中にいると「晴れ」、水中から上がって来れば「雨」と、それぞれ予報する。双方、動くものと動かないものが半々の時は「曇り」とする。
予報は1日2回。午前は1日前の予報、午後は半日前の予報として、ボードに記録している。
今月1~7日の的中率は、いずれも1日前、半日前ともに、カエルは14%、イモリは43%で、イモリがやや優勢となっている。青倉さんは、「これからの健闘に期待する」とカエルへエールを送る。その上で「カエルやイモリは水族館の生き物としては地味かもしれないが、身近な所にいる存在。興味を持ってほしい」と話している。
※半々の場合は「曇り」です…。