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【長野】3年ぶり、初夏の熱気 「信州・まつもと大歌舞伎」開幕

ジャンル・エリア : 文化 | 甲信越 | 芸術  2021年06月18日

信州・まつもと大歌舞伎で、演技を披露する中村勘九郎さん(右端)と市民キャストら=松本市まつもと市民芸術館で

信州・まつもと大歌舞伎で、演技を披露する中村勘九郎さん(右端)と市民キャストら=松本市まつもと市民芸術館で

 松本市の初夏の風物詩「信州・まつもと大歌舞伎」が17日、市まつもと市民芸術館で開幕した。歌舞伎役者の中村勘九郎さんらが「夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)」を熱演し、3年ぶりの舞台を心待ちにしていた1200人の観客を沸かせた。22日まで計7回公演する。

 夏の熱気あふれる大坂を舞台に、男だてや義理人情を味わう物語。まつもと大歌舞伎では初回の2008年以来、13年ぶりの上演で、歌舞伎役者の中村七之助さんや尾上松也さんらも出演。市民芸術館の串田和美(かずよし)芸術監督が演出を手掛けた。

 勘九郎さん演じる主人公団七が、夏祭りの日にしゅうとを殺してしまう名場面では、市内のみこしの団体「信州松本松深会」が市民キャストとして登場。威勢の良い踊りで見せ場を盛り上げた。

 歌舞伎ファンという上松町の会社員竹原さん(63)は「コロナ禍で舞台を見に行けず、念願の鑑賞だった。生の舞台にパワーをもらい、明日からまた頑張れそう」とすがすがしい表情だった。

 新型コロナウイルスの感染防止対策のため、出演者やスタッフ全員が事前にPCR検査をして舞台に臨んだ。

 まつもと大歌舞伎は隔年で開催しており、昨年は東京五輪が予定されていたため延期していた。 (竹内なぎ)