ジャンル・エリア : 果物 | 特産 | 近畿 2021年06月22日
高島市安曇川町の特産アドベリーの収穫が、最盛期を迎えている。赤黒い小粒の実で、爽やかな甘みと酸味が特徴。アントシアニンや葉酸などの栄養素が含まれる。収穫期間が短く、日持ちさせるのが難しいことから、幻の果実と称される。収穫は7月初旬まで続く。
町内の農園はなつむぎベリーファームでは、約3000平方メートルの畑で650株ほどを栽培。今年は発育も良く豊作といい、昨年比で2割多い約2.5トンの収穫を見込む。ジャムやフルーツソースに加工するほか、道の駅「藤樹の里あどがわ」などで生果実も販売する。
高温になると果実が柔らかくなり収穫に向かないため、涼しい時間帯に収穫する。空が朝焼けする午前4時半から、20人ほどのアルバイトが一粒一粒丁寧に果実をもぎ取る。朝日に照らされた実は赤く輝き、宝石のよう。オーナーの梅村勝久さん(64)は「丹精して育てた。地元でしか買えないので、アドベリーを目当てに高島へ来てほしい」と話していた。
(松田雄亮)