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【愛知】からくり展示館跡にバウムクーヘン人気店 犬山で開店

ジャンル・エリア : グルメ | 愛知 | 歴史  2021年06月25日

地元で採れたトマトやモモを使ったプリンも並ぶ店内

地元で採れたトマトやモモを使ったプリンも並ぶ店内

 犬山城近くの市文化史料館別館「からくり展示館」があった跡に25日、米粉を使ったバウムクーヘンの人気店「ココトモファーム犬山城三之丸店」がオープンする。江戸時代に造られた庄屋門などはそのままに、古い街並みに溶け込む造り。犬山で収穫された米だけでなく、トマトやモモを使った新商品のプリンなども並べ、犬山の活性化を意識した店となっている。 (水越直哉)

 同社は、障害者らを雇用して市内で米を作り、その米粉でバウムクーヘンを製造。昨年12月には450メートル離れた同じ本町通り沿いに店を出し、多い日で1日1500個ものバウムクーヘンを売り上げてきた。

 からくり展示館は1996年に開館し、犬山祭で使われたからくり人形などを展示してきたが、老朽化のため、2020年6月に文化史料館南館に機能を移した。建物はしばらく空き家となっていたが、ココトモ社が業務拡張に伴う新たな出店先に選んだ。

庄屋門を生かした「ココトモファーム犬山城三之丸店」の入り口=犬山市北古券で

庄屋門を生かした「ココトモファーム犬山城三之丸店」の入り口=犬山市北古券で

 門をくぐった先にある店舗は、外壁を塗り直し、犬山祭の山車に使われた木材を柱に使うなどしてリフォーム。古風な造りとモダンな雰囲気を演出した。

 門と店舗の間には無料休憩所を設けたほか、バウムクーヘンの製造工程を見えるようにして観光客にも配慮。犬山で生産されたトマトやモモを使って農家と共同開発したプリンも限定販売する。店では新たに障害者も雇用するという。

 24日の内覧会では、招待された関係者だけでなく、観光客らが興味深そうに写真を撮ったり、商品を購入したりしていた。同社社長の斎藤秀一さん(51)は「犬山の情報発信もできる場所にしたい。障害のある人もない人も働ける場を犬山でつくっていきたい」とあいさつした。