ジャンル・エリア : イベント | 愛知 | 歴史 | 神社・仏閣 2021年07月06日
豊橋市雲谷町の普門寺で、アートで彩られた夏の境内を楽しんでもらう「普門寺 夏詣(なつもうで)~見て感じて祈る~」と銘打ったイベントが開かれている。風車250本が飾られ、まいた水で絵柄を浮かび上がらせる「レインアート」も登場。林義将住職(33)は「寺ならではの夏の風情を楽しんでほしい」と話している。8月24日まで。 (昆野夏子)
夏詣は2014年に、浅草神社(東京都)が日本の新しい習慣として定着させようと提唱。1年の中間となるこの時期に、過ぎた半年の無事を感謝しながら、下半期の平穏無事を願う。普門寺が夏詣のイベントを展開するのは初めて。
風車の展示は、地元の谷川校区にある「授産所ふくふく」が新型コロナウイルスの影響でイベントなどが減り、授産品の売り上げが落ちていることを知ったことがきっかけだった。ふくふくで手作りしている風車を購入し、境内の鐘楼門や客殿などにくくりつけたり、つるしたりした。風が吹くと一斉に勢いよく回るため、風車目当てに子どもたちが増えたという。
夏らしさを感じてもらうため、コンクリート路面に打ち水すると、花火やクワガタなど夏の風物詩の絵が浮き上がるレインアートも用意。絵は車の撥水(はっすい)剤を使って表現した。
寺で人気となっている切り絵の御朱印にちなみ、夏詣限定で風車を切り抜いた御朱印も販売。8月24日午前11時から、地蔵盆の法要の様子を会員制交流サイト(SNS)のユーチューブ、インスタグラムで配信するが、その際に御朱印購入者の名前を読み上げ、無病息災などを祈願する。1枚500円で郵送にも対応。売り上げの一部は風車の購入費に充てる。
林住職は「新型コロナで遠出できないかもしれないが、山の中にある寺に足を運んで、ぜひ夏を感じてほしい」と話している。(問)普門寺=0532(41)4500