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【岐阜】「岩田色ガラス」対比楽しんで 県現代陶芸美術館で10日から

ジャンル・エリア : 展示 | 岐阜 | 工芸品 | 文化 | 芸術  2021年07月08日

開幕に向け着々と準備が進む会場=多治見市東町の県現代陶芸美術館で

開幕に向け着々と準備が進む会場=多治見市東町の県現代陶芸美術館で

 多治見市東町の県現代陶芸美術館で10日、鮮やかな色ガラスの作品などを飾る「岩田色ガラスの世界展」(中日新聞社共催)が始まる。開幕に向けて7日、会場では準備が進められた。

 近代日本ガラス工芸の先駆者である岩田藤七(とうしち)(1893~1980年)と息子の久利(ひさとし)(1925~94年)、その妻の糸子(1922~2008年)による色ガラスのオブジェや器など101点を展示する。

 ガラスを日用品から芸術の域にまで昇華させた藤七と並び、「もう一人のパイオニア」と称される現在の多治見市笠原町出身のクリスタルガラス作家各務鑛三(こうぞう)(1896~1985年)による無色透明な花器など9点も併せて展示する。

 美術館の守屋靖裕学芸員(47)は「鮮やかな色と透明なガラスの2つの世界を対比して楽しめる」と話す。

 会期は8月29日まで。午前10時~午後6時(入館は午後5時半まで)。月曜休館だが8月9日は開館し、翌10日が休館。一般900円、大学生700円、高校生以下無料。会期中には、ガラス工芸体験など展示に関連した催しも予定している。(脇阪憲)