ジャンル・エリア : 展示 | 水族館 | 生き物 | 静岡 2021年07月16日
焼津市深層水ミュージアムは、昨年秋に駿河湾で市内の漁師が漁獲した体長約1.2メートルの深海魚の剥製を展示している。種類は未解明で、研究機関が調査中の“謎の深海魚”だ。
昨年11月13日、同市の深海魚専門の漁師、長谷川久志さん(71)、一孝さん(46)親子が、駿河湾沖の水深2300メートル付近から釣り上げた。体色は白っぽく、漁獲時の重さ約12キロだったという。
世界の深海域に広く分布する頭の丸い深海魚「ソコボウズ」に似ているが、体色などが異なることから、珍しい深海魚だとして、長谷川さん親子が同館に寄贈。同館が業者に依頼して剥製にし、一般公開した。
この深海魚は、海洋研究開発機構(神奈川県横須賀市)による研究で、骨格とDNAがソコボウズと異なることが既に判明しているという。「今後、新種の深海魚として名前が付けられるかもしれない」と同館の中沢正人館長は期待している。
8月1日までは魚拓などと一緒に2階展示室で紹介。3日以降は剥製のみ1階で常設展示する。入場無料。 (酒井健)