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【富山】五輪にちなみ大谷氏紹介 小矢部の博物館 ホテル開設の経緯も

ジャンル・エリア : 富山 | 展示 | 歴史  2021年08月04日

1964年東京五輪のためにホテルを建てた大谷米太郎を紹介した展示=小矢部市の大谷博物館で

1964年東京五輪のためにホテルを建てた大谷米太郎を紹介した展示=小矢部市の大谷博物館で

 開催中の東京五輪にちなみ地元ゆかりの偉人を紹介しようと、小矢部市大谷博物館は、1964年東京五輪に間に合わせるため東京でホテルを建てた市出身の大谷米太郎(1881~1968年)に関するパネル展を開いている。9月5日まで。

 大谷氏は同市水落の貧しい家に生まれたが、東京で起業し、ホテルニューオータニ(17階建て)を建てた。通常3年近くかかる工期を五輪に間に合わせるため17カ月に短縮。時間のかかる水回りの工期を短縮するため初めてユニットバスルームを導入した。最上階の回転レストランは戦艦大和の主砲塔を回転させた特殊技術を応用した。晩年は市に多額の寄付をし、名誉市民第一号になった。

 ホテル開設の経緯や導入された新技術の解説パネル、合併前の石動町名誉町民になった際の写真などを展示している。月曜休館。無料。 (松村裕子)