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【岐阜】寺の境内あちこちに鳥居 美濃三不動 岐阜県南部

ジャンル・エリア : 岐阜 | 歴史 | 神社・仏閣  2021年09月02日

人々が入れ代わり立ち代わり、参拝に訪れる本堂

人々が入れ代わり立ち代わり、参拝に訪れる本堂

 日本三景と言えば、松島、天橋立、宮島。世界三大珍味はキャビア、トリュフ、フォアグラ。三英傑なら信長、秀吉、家康だ。「ビッグスリー」の例を挙げればきりがないが、岐阜県南部にも「美濃三不動」とくくられる3つの寺院がある。雨の多かった8月中旬、訪ねてみた。

 まずは各務原市の日乃出不動尊。灰色の鳥居をくぐったら、すぐに本尊の不動明王が祭られている本堂へ。さい銭を投げ入れ、新型コロナ禍が早く収束するよう祈った。他にも参拝客がいて、真言を声に出して唱えていた。

 本堂の裏手にあるのが「落ちない岩」。しばらく石段を上るとたどりつく。御利益を求めて受験生らがやってくる“パワースポット”だ。やるだけのことをやったら、後は神様仏様にすがるという気持ちは分かる。受験生はもう半年ほど、コロナ禍で大変だろうが、頑張ってほしい。

 
受験生らに人気だという「落ちない岩」=いずれも岐阜県各務原市の日乃出不動尊で

受験生らに人気だという「落ちない岩」=いずれも岐阜県各務原市の日乃出不動尊で

 続いて関市の迫間(はさま)不動尊。ここも境内のあちこちに鳥居がある。お寺なのに神社のようで不思議な気もするが、美濃三不動は、神仏習合の形をとどめているらしい。

 雨が降り出し、傘を差して奥の院へ。落差7メートルあるという滝の脇に赤い鳥居があり、それをくぐって巨大な岩の隙間のようなところに入る。薄暗い中、ろうそくがともっており、目をこらすと、交通安全や平和などの願いがろうそくに書いてあった。ゆらめく明かりが神秘的だ。

 入り口の鳥居まで戻ると、これから参拝しようとする人がいてパン、パンと大きなかしわ手を打っていた。やはり神仏習合のかおりがする。

 最後は各務原市の山中不動院へ。もはや慣れた鳥居をくぐっての本堂参拝。ここでもコロナ収束を願っておいた。

 寺社を訪ねるのは久しぶりだったが、何となく心が落ち着くような気がする。神様、仏様の加護を感じるからだろうか。きっとまた、しばらくしたらどこかに参拝したくなるんだろう。 (金森篤史)

 神仏習合 日本固有の神道と、伝来の仏教が入り交じり、融合すること。奈良時代に始まり、明治政府が神道を仏教から独立させる「神仏分離」前の江戸時代末まで続いた。

 
真っ赤な鳥居の奥はほの暗い=同県関市の迫間不動尊で

真っ赤な鳥居の奥はほの暗い=同県関市の迫間不動尊で

 ▼ガイド 日乃出不動尊は、名鉄新鵜沼駅からタクシーで8分。迫間不動尊などは、岐阜県観光連盟=(電)058(275)1480=のウェブサイト「ぎふの旅ガイド」で紹介されている。

(中日新聞夕刊 2021年9月2日掲載)

 
荘厳な鳥居が迎えてくれる=同県各務原市の山中不動院で

荘厳な鳥居が迎えてくれる=同県各務原市の山中不動院で

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