ジャンル・エリア : 富山 | 歴史 | 神社・仏閣 2021年09月03日
木曽義仲との縁 より分かりやすく
小矢部市の埴生(はにゅう)護国八幡宮は、八幡宮の歴史や、国の重要文化財に指定されている社殿の概要などをまとめて拝殿に設置していた説明板2枚を、約30年ぶりに更新した。八幡宮と平安末期に活躍した武将・木曽義仲との関係性を紹介した写真付きの看板を新たに作り、参拝客に正しい歴史を分かりやすく伝えている。
看板は縦60センチ、横80センチほど。新調した2枚のうち、1枚は義仲が八幡宮で戦勝祈願して俱利伽羅峠の戦いに臨んだことなどの由緒を紹介。もう1枚では、約400年前に加賀藩から本殿や拝殿などが寄進された経緯を写真付きで説明している。説明文には漢字にルビを振り、読みやすさも意識した。
新設した看板では、義仲を描いた大和絵「戦勝祈願の図」など、ゆかりの宝物を紹介。これまで2種類だったパンフレットも、境内の案内図を盛り込んだものを新しく作った。
武勇と知略に優れた義仲は、2022年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に取り上げられる。23代目の宮司を務める埴生雅章さん(73)は「この神社の歴史を多くの方に知ってもらいたい」と話している。 (広田和也)