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【愛知】世界中の紙作品が豊田に集合 国際フォーラム始まる

ジャンル・エリア : 展示 | 工芸品 | 愛知 | 芸術  2021年09月09日

枯れ山水を表現した米国人作家の紙作品=豊田市小坂本町の喜楽亭で

枯れ山水を表現した米国人作家の紙作品=豊田市小坂本町の喜楽亭で

 世界から集まった紙作品を紹介する豊田国際紙フォーラムが7日、国際紙団体「IAPMA(イアプマ)」に所属する作家の展覧会を皮切りに始まった。豊田市小坂本町の喜楽亭と同市平戸橋町の市民芸館、同市西町の市民ギャラリーの計3カ所に、22カ国の作家の作品約160点が並んでいる。

 ものづくりについて考えてもらおうと、市と小原和紙工芸作家らでつくる実行委が初めてフォーラムを企画。IAPMAが隔年で開いている世界大会も誘致した。10月7~10日にはIAPMAによるオンライン会議のほか、紙を販売する紙市も開かれる。

 喜楽亭ではIAPMA所属作家が制作した空間芸術の紙作品27点を展示。米国の作家は、しわをつけた白い紙の上に石を並べて枯れ山水を表現。ポーランドの作家は、楕円(だえん)形の紺色の紙でしずくや涙を表した作品を出品した。作品は天井からワイヤでつるされているため、来場者は作品が風に揺れる様子を楽しめる。

 展覧会は10月17日までで、3会場とも入場無料。展覧会の担当者は「紙作品の表現の多様性を感じてほしい」と話した。 (籔下千晶)