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【岐阜】ひだ牛コロッケと地元野菜、バーガーに

ジャンル・エリア : グルメ | 岐阜 | 特産 | 野菜  2021年09月09日

「くろ助」をPRする長瀬さん=飛騨市古川町壱之町で

「くろ助」をPRする長瀬さん=飛騨市古川町壱之町で

 飛騨市で約20年前から、飛騨牛肉を使った手作りの飛騨牛コロッケを販売している「ひだコロッケ本舗」が、市と共同で開発した飛騨牛コロッケバーガー「くろ助」の販売を、同市古川町壱之町の同本舗飛騨古川本店で4日から始めた。地元産の野菜などを活用しており、店主の長瀬清和さん(68)は「飛騨古川の新たな名物にしたい」と意気込む。 (吉本章紀)

 くろ助は、A4~A5等級の飛騨牛肉を使った同本舗の看板商品「ひだコロッケ」と、地元産の野菜を、粒マスタードやチーズとともに、竹炭を練り込んだ特製の黒バンズで挟んだバーガー。挟み込む野菜は現在、同市古川町の「ソヤ畦畑」で収穫した万願寺唐辛子を使っているが、今後は季節ごとに、大根やアスパラなどに変えていくという。

 くろ助の誕生は、2018年度に東京で開かれた「第4回全国ふるさと甲子園」までさかのぼる。同甲子園は、人気ドラマや映画のロケ地となったご当地にある、グルメ食品などを集めた催し。その際に、市とひだコロッケ本舗が共同開発した商品が、「くろ助」の前身となった。

 竹炭を練り込んだバンズは、飛騨市を舞台のモデルにして大ヒットしたアニメ映画「君の名は。」にも登場した、飛騨牛のPRキャラクター「ひだくろ」をイメージした。同イベントの後、キッチンカーで販売するなどして試作を重ね、今月に発売を迎えた。

 4、5日の2日間で、用意した30個は完売。長瀬さんによると、6日にも、くろ助を買い求めに訪れた子どもたちがいたといい、「何もPRしていなかったのに、手応えが良かった」と笑みをこぼす。

 コロナ禍で観光客が減り、同本舗の経営も逆風にさらされているが、地元の住民やリピーターに支えられながら、インターネット販売なども手掛ける。「新型コロナで各地のイベント販売がなくなったが、逆に商品開発の時間ができた」と長瀬さん。「これからも、飛騨市のいろいろな人たちと協力して、面白い商品を考えていきたい」と意気込む。

 くろ助は1個500円(税込み)で、土日曜限定で販売する。ひだコロッケ本舗は火曜定休。営業時間は平日午前11時~午後4時、土日曜は午前10時~午後5時。(問)同店=0577(73)3125