ジャンル・エリア : テーマパーク | 展示 | 愛知 | 歴史 2021年09月14日
犬山市内山の博物館明治村で、積み木のルーツとされる知育玩具「恩物(おんぶつ)」を紹介する展示「『恩物』の世界-ドイツの知育玩具-」が開かれている。12月12日まで。
恩物は、神からの贈り物を意味するドイツ語「ガーベ」の日本語訳で、考案者は幼稚園の生みの親で19世紀のドイツの教育者、フリードリッヒ・フレーベル。日本には1879(明治12)年に持ち込まれた。
恩物は、フレーベルの弟子が考案したものも含めて全20種類。立方体や直方体の木製のブロックや、直径3~6センチの金属の輪などがあり、組み合わせて複雑な立体物も作ることができ、子どもの感性や考える力を養える。
会場には、大正時代などに使われていた実物や取扱書など約40点を展示。解説パネルでは、各玩具の使い方のほか、村内に一部が移築されている旧帝国ホテルの設計者が、幼少期に使っていたことなども紹介している。
来春には、村内に知育玩具で遊べる子育て施設「つみきひろばガーベ~フレーベルからのおくりもの~」を開設予定。玩具の購入費などをクラウドファンディングで募っている。(問)明治村=0568(67)0314
(水谷元海)