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【石川】貴重な香木 披露 金沢の「香舗伽羅」で 創業30周年の記念展

ジャンル・エリア : 展示 | 工芸品 | 歴史 | 石川  2021年10月08日

竹紙に包んだ貴重な香木を点検する高沢恵子さん=金沢市高岡町の香舗伽羅で

竹紙に包んだ貴重な香木を点検する高沢恵子さん=金沢市高岡町の香舗伽羅で

 金沢市高岡町の香舗伽羅(きゃら)(高沢恵子店主)は22日から店内で、創業30周年を記念した「名香展」(北陸中日新聞後援)を開き、所有保管する貴重な香木を披露する。25日まで。観覧は無料。

 香木とは心地よい芳香を持つ木材で、朽ちかけた木の樹脂が成分に含まれる。主に東南アジアのジャングルなどで、数100年も埋もれているものを掘り探すという。

 展示されるのは、天下一の名香とされる正倉院の宝物「黄熟香」、天皇が命名した「勅命香」、「名香六十一種」の数々など80点余。江戸時代、1本の香木を伊達、細川、前田の各藩と宮中の4者で切った「一木四銘」もそろう。

 展示に合わせて香木の名の由来、命名の背景なども解説する。高沢さんは「朽ちることなく現存する貴重な香木に、数100年前の香りを感じてもらえれば」と話している。(山本義之)