ジャンル・エリア : まちおこし | 石川 2021年10月19日
買い物後の乗車券補助も再開
金沢市は多くの人に公共交通機関の利用を促そうと、市内のバスで使える1日フリー乗車券を購入できるスマートフォンのアプリを導入した。その他にも、買い物をすると帰りのバスの利用料金が補助されるサービスも始めた。利便性を向上させ、新型コロナウイルス禍で落ち込んだバスの需要を取り戻す。 (鈴木里奈)
市によると、人口減少や高齢化に伴い、利用者が減少傾向にあった公共交通機関はコロナ禍でさらに需要が低迷した。市内のバスの利用者は新型コロナ流行前の2019年から年間1000万人減っており、利用の回復や新たな需要増加の必要性が高まっている。
アプリ名は「のりまっし金沢」。ホームページにアクセスして登録し利用する。金沢駅など限られた場所でしか購入できなかった1日乗車券が、どこからでもクレジット決済で購入できる。バスを降りるときにスマホの画面を見せる。金額は紙のチケットと同じで、大人600円、子ども300円で1日乗り放題。美術館などの27文化施設で画面を見せると入場料が割引になる。
金沢駅、香林坊、片町、広坂、兼六園、東山などのまちなかであれば、ふらっとバス、JRバス、北陸鉄道グループのバスで使える。
また16日からは、買い物をすると帰りの乗車券が補助されるサービス「お帰り乗車券」の配布を始めた。来年3月21日まで。
券はIRいしかわ鉄道、北陸鉄道の石川線と浅野川線、北陸鉄道路線バスと高速バス(富山線・高岡線)、城下まち金沢周遊バス、西日本JRバス、まちバス、金沢ふらっとバスが対象。
昨年11月~今年3月にも同様のサービスを試験的に実施し好評だった。以前も協力した大和香林坊店、香林坊アトリオ、竪町商店街加盟店、金沢エムザ、横安江町商店街加盟店、金沢フォーラス、金沢百番街に加え、今年はPREGO(片町)を追加。ここで土日に2000円(税別)以上の買い物をすると、100円分の乗車券が3枚もらえる。券は期間中は毎日使える。