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【静岡】「鹿島の船宿」歴史に思い 二俣で3年ぶりに一般公開

ジャンル・エリア : 展示 | 歴史 | 静岡  2021年11月02日

二俣街道の貴重な写真資料を展示する船宿の内部=浜松市天竜区二俣町で

二俣街道の貴重な写真資料を展示する船宿の内部=浜松市天竜区二俣町で

 浜松市天竜区二俣町で、住民による復元、保存活動が続く明治期の「鹿島の船宿」が、3年ぶりに一般公開している。地元住民らが所蔵するかつての二俣街道の写真資料約60点を展示し、物流や交通の要衝として栄えたまちの歴史を振り返っている。12月5日まで。

 船宿は、筏(いかだ)問屋だった当地の田代家が1897年に建て、昭和初期まで天竜川を下って木材を運び終えた筏師が大勢宿泊していた。長く存在が知られていなかったが、住民有志が調査して2017年に所有者の許可を得て建具などを復元し、その後浜松地域遺産に認定された。

 公開は現在管理する鹿島田代家交流振興会が企画。花街として知られていた頃の二俣の商店街など貴重な写真資料を集めた。客室では、建造当時のものとみられる掛川市特産の葛布を使ったふすまなども見学できる。土、日曜、祝日の午前10時~午後4時。 (南拡大朗)