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【静岡】ろうけつ染め、遠州織物彩る 浜松で染色作家桂川さん作品展

ジャンル・エリア : 展示 | 芸術 | 静岡  2021年11月10日

遠州織物9枚をつなぎ合わせた大作(左)と作家桂川美帆さん=浜松市中区の鴨江アートセンターで

遠州織物9枚をつなぎ合わせた大作(左)と作家桂川美帆さん=浜松市中区の鴨江アートセンターで

 浜松市中区の染色作家桂川美帆さん(34)の作品展「染(そ)む」が、鴨江アートセンター(同区)で14日まで開かれている。風合いの良い遠州織物を、伝統的な染色手法「ろうけつ染め」で彩った大作が並ぶ。 (岸友里)

 桂川さんは東京都出身で、夫の転勤に伴い2年前に浜松に引っ越してきた。東京芸術大で染織工芸の技法を学び、現在は同大の非常勤講師を務める。作家活動では「国際工芸アワードとやま2020」で入選するなど全国の美術展で活躍している。

 遠州織物との出合いは今年の春。その織り方の高度な技術にほれ込み、浜松や磐田の機屋を訪れ、生産者に話を聞いて回った。桂川さんは「全国の織物産地を見学してきたが、これだけ多様な生地がある産地は他にない」と話す。

 ろうけつ染めは、溶かしたろうで生地に模様を描き、ろうが付いていない部分を染めていく手法。遠州織物とも相性が良かったといい、今回の作品展には新作43点を出品した。

 正方形の生地を9枚つないで1つの作品に仕上げた大作は、2歳の長女が曜日で色分けされたカレンダーに興味を持ったことから着想を得た。

 休日を示す赤色をイメージした作品は、生地ごとに染まり方の濃淡が異なる特徴を生かし、黄色や緑の優しい色合いで植物のような模様を描いた。

 作品にはタイトルと共に、生地を生産した機屋の名前も添えた。桂川さんは「作品を見た人の心を、遠州織物や地元産業への誇りで染めることができたらうれしい」と話している。

 桂川さんは昨年、鴨江アートセンターの芸術家支援制度「アーティスト・イン・レジデンス」に参加。年間通して優秀な参加者1人、または1組に贈られる「アーティスト・イン・レジデンス賞」を受賞した記念で作品展を開催した。

 入館無料。午前9時~午後9時半。10日午後1時半~3時には、ろうけつ染めの体験会がある。(問)鴨江アートセンター=053(458)5360

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