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【石川】壮観 厳選九谷と黒の芸術 「池田コレクション」

ジャンル・エリア : 展示 | 工芸品 | 石川 | 芸術  2022年01月04日

水墨や粉状の金で雪景色を描いた屏風

水墨や粉状の金で雪景色を描いた屏風

七尾美術館で展覧会

 県七尾美術館(七尾市)で冬季展覧会が開かれている。同市出身の実業家、池田文夫さん(1907~87年)が集めた「池田コレクション」から九谷焼を並べたほか、黒を効果的に生かした漆器など計69点を展示している。2月13日まで。 (稲垣達成)

 2テーマからなる展覧会。「九・谷・集・合」では美術品を数多く集めた池田さん家族が、没後に美術館に寄贈した289点の中から九谷焼を厳選した。波の上にキクの花を描いた青手の小皿や、富士山やヒョウタンの形をした小皿などバラエティーに富む。

 中でも目を引くのは、江戸時代後期に生まれ古九谷の復活を目指した「再興九谷」を代表する吉田屋窯のとっくり。ひさご形で高さ29センチもあり、山水や楼閣などがあしらわれている。色絵の画工として活躍した鍋屋丈助が描いたとされ、学芸員の的場久良さんは「大きさも特徴的だが絵がすごい。筆が立っている」と語る。

再興九谷を代表する吉田屋窯のとっくり=いずれも七尾市小丸山台1の県七尾美術館で

再興九谷を代表する吉田屋窯のとっくり=いずれも七尾市小丸山台1の県七尾美術館で

 もう1つのテーマの「黒・色・舞・踊」は黒が特徴的な日本画や洋画、漆器、彫刻、写真など多様なジャンルを展示。水墨で描いた景色の中に、粉状の「金砂子」をまぶして雪に光が当たりきらめく様子を表現した屏風(びょうぶ)や、七尾市出身の漆芸家番浦省吾さん(1901~82年)が制作した漆のついたてなどが見どころ。的場さんは「展示品は季節に合わせている。しっとりと楽しんでもらえれば」と話している。

 11日は休館。午前9時~午後5時。一般350円、大高生280円、中学生以下無料。(問)七尾美術館0767(53)1500

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