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【三重】夫婦岩の パワー 間近に 二見浦 三重県伊勢市

ジャンル・エリア : 三重 | 動物 | 歴史 | 水族館 | 神社・仏閣  2022年01月06日

二見浦のシンボルの夫婦岩=いずれも三重県伊勢市で

二見浦のシンボルの夫婦岩=いずれも三重県伊勢市で

 2022年、「二」が三つ連なる年が始まった。二つが三つ。ふたつみつ。ふたみ。そうだ。二見浦(三重県伊勢市)へ行こう。新年早々強引な駄じゃれでお目汚しをしたが、二見浦は伊勢神宮の参拝者が身を清め、けがれをはらう場所。駄じゃれを読んで曇った心も、晴れるはずだ。

 二見浦のシンボルが、二見興玉神社の夫婦岩。海にそびえる2つの岩を男女に見立て、しめ縄が架けられている。これまで見てきた写真から、海のまん真ん中に立っているかと思っていたが、岸から手を伸ばせば届きそう。ごつごつした岩肌の質感がよく分かる。

 風が強く、巻き上がった波が岩をたたく。長年風雨に耐えてきた2つの岩に、感じるのは力強さ。夫婦に大切なのは、神秘的な愛情よりも、忍耐力なのかもしれない。

イルカと間近にキャッチボールを楽しめる伊勢シーパラダイスのプール

イルカと間近にキャッチボールを楽しめる伊勢シーパラダイスのプール

 海に入って身を清めれば、駄じゃれも止まるだろうか。でも、冬の海で風邪をひいては冗談にもならない。周りを見ても、海水でぬれている人は誰もいない。そのかわり、境内ではお清めのお札として「無垢塩草(むくしおくさ)」を授与している。神職らが採った海草で、身に着けてけがれをはらうのだという。

 神社の境内には至る所にカエルの彫刻がある。航海や旅から無事帰るように、貸したものが返るように。そんな祈りが込められているそうだ。駄じゃれのようでも、人々の無事や安全を願う言葉には温かみを感じる。

 海岸にへばりつくような細長い形の境内を抜けると、伊勢シーパラダイスへとたどり着く。「距離感ゼロ」がうたい文句の水族館で、カワウソと握手をしたり、セイウチのヒゲを触ったり。さまざまなふれあい体験ができる。

 イルカとのキャッチボールを楽しめるプールもある。空腹だとテンションが低いそうだが、訪れた時は元気いっぱい。私が投げたボールを口で受け止めると、そのまま身をしならせ、胸元へと投げ返してくれる。球威もあるし、コントロールも抜群だ。

 相手の人間が下手だと、イルカは壁に向けてボールを投げ始めるという。イルカに無視されるのは切ないから、こっちも真剣になる。投げて、受けて、また投げて。ポン、ポン、ポン、キャッチボールは、会話にも似ている。コミュニケーションに言葉はイルカ…。またやっちゃった。お後がよろしいようで。本年もよろしくお願いいたします。 (大山弘)

 ▼ガイド 二見興玉神社にある夫婦岩は、JR参宮線・二見浦駅から徒歩15分。伊勢自動車道の伊勢ICからは10分、伊勢二見鳥羽ラインの二見JCTからは3分。伊勢シーパラダイスは二見興玉神社から歩いてすぐ。大人1950円、65歳以上のシニアは1750円、小中学生950円、4歳以上の幼児500円。

(中日新聞夕刊 2022年1月6日掲載)

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