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【石川】コロナでも皆を明るく 志賀・給分 住民 イルミ初設置

ジャンル・エリア : イルミネーション | 石川  2022年01月19日

道路沿いの花壇にゆらめくイルミネーションの光

道路沿いの花壇にゆらめくイルミネーションの光

 コロナ禍でも皆を笑顔にしたい―。志賀町給分の住民有志が感染拡大で暗くなりがちな地元をイルミネーションの光で明るく照らそうと、地区の花壇に太陽光発電機付き発光ダイオード(LED)ライト「ペットボタル」を初めて設置している。1月末まで点灯予定。来年はもっと規模を大きくして盛り上げたいと願う。

 日が沈むと、道路沿いの花壇で青やピンクに変化する光が波打つようにゆらめき、幻想的な情景をつくり出す。国道249号増穂交差点近くの花壇など2カ所に設置した計1000個のペットボタル。ケヤキの木にLEDの電飾をくくりつけた花壇もあり、街灯の少ない真っ暗な地区の一角がペットボタルと白や金、青などの光で色鮮やかに彩られている。

 
花壇をライトで明るく彩ろうと思いついた発起人の1人の井下吉明さん=いずれも志賀町給分で

花壇をライトで明るく彩ろうと思いついた発起人の1人の井下吉明さん=いずれも志賀町給分で

 発起人は、同地区副区長の山本藤潤(とうじゅん)さん(58)と会計の井下吉明さん(60)。昨年12月ごろ、コロナ禍で地域を活性化したいと山本さんが井下さんに声をかけ、クリスマスが近かったことからイルミネーションを思いついた。町観光協会を通じてペットボタルを借り、女性会が電池を入れる作業に協力。男性たちで2つの花壇の形に合わせ、ペットボタルを全面や端を囲むように置いて装飾した。

 初めての試みで、山本さんは「コロナで何もイベントができないので少しでも地域の人が元気になれば。来年はもっと数を増やし、点灯式をしたりして盛り上げたい」と夢を膨らませる。井下さんも「皆の協力があってできた。毎年継続したい」と話した。(大野沙羅)